標高差:690m
北海道上川郡東川町
旭岳温泉 |
すがたみ駅 |
姿見の池 |
6合目 |
金庫石 |
旭岳山頂 |
間宮岳 |
中岳分岐 |
中岳温泉 |
すがたみ駅 |
旭岳温泉 |
6:00 |
6:10 |
6:17 |
6:38 |
7:27 |
7:34 |
8:27 |
8:43 |
9:11 |
10:39 |
10:56 |
旭岳への登り:1時間34分
旭岳から裾合平への下り:3時間22分、トータル:4時間56分 (休憩,撮影時間含む)
前日の移動
前々日の19時に自宅を出発して、前日の0時45分舞鶴港発の新日本海フェリーに乗り、同日の
20時45分に小樽に着く。 フェリーの航行は20時間、揺れはまったく無く、大きなお風呂、映画上映、
サックス演奏があり退屈はしなかった。
休みが同じことから会社のツーリング仲間3組と出会ったが、友達はパンクで出航に間に合わず。(^_^;)
小樽からは一般道を走り、翌日の0時47分に旭岳R・W駐車場に着く。 寝酒を呑んで1時過ぎには寝る。
旭岳温泉登山口
旭岳R・W乗り場の駐車場は500円の駐車料金が必要であるが、30m程下側にある公営駐車場は無料。
R・W駅横から登山道が伸びているが、朝、4時に目覚めると天気予報通り小雨が降っている。
カッパを着て長時間歩くのは嫌なので、今日はR・Wに乗って旭岳をピストンしようと思う。
今日の温泉
R・W山麓駅近くの ”大雪山白樺荘”(500円)に入浴するつもりであったが、いつの間にか通り
過ぎてしまい、温泉を探しながら稚内に向うが中々見付からない。 結構、車で走った剣淵温泉の
”レークサイド桜岡”(420円)に入る。 例によって町民は半額であるが、設備良く広い温泉であり満足出来る入浴料でであった。
旭岳R・W駐車場のイヤな土産
今朝は登山道から登る予定であったので、朝早くから起きて食事を作っている時に ”コバエ”が沢山飛んでおり、振り払いながら食事の準備していた。
実はこれは ”コバエ”でなく ”コアブ”であった。 気が付いた時には既に遅く、両足と両手、首筋を一杯噛まれていた。 噛まれた後は腫れてきて痒い。 2年前にも経験しているはずであるが、学習能力がまったくなかった。
これから北海道に行かれる方は肌を出さない様に注意下さい。
今日の移動
16時40分に稚内に着く。 札幌の鉄人から聞いていたホテル前の無料駐車場に車を停める。
この駐車場でカレーを作って晩飯とするが、周辺はホテルと民宿、車の陰で食事を済ます。
明日の天気は残念だが雨予報。
深田久弥著の「日本百名山」から
古い五万分の一の図幅にもヌタクカムウシュペを主にして大雪山は括弧の中に入っていた。
(略)アイヌ名は次第に影をひそめていくばかりだろう。 北海道の山名にアイヌ語が存在する
ことは私たち古典主義者には大変なつかしいのだが、時世の勢いには如何ともし難い。
Road Map :自宅〜舞鶴港〜小樽港。国道337→275→滝川市→12→旭川市→237→160→旭岳温泉
Route Map:すがたみ駅〜旭岳〜間宮岳〜中岳分岐〜中岳温泉〜裾合平〜すたがみ駅をミニ縦走。
朝、5時20分の公営無料駐車場。 雨は止み、多くの人が登山準備を
始めだした。 山はガスっているのでR・Wで登ることにする。
R・Wの始発は6時00分。 結構前の方に並ぶが、搭乗開始で切符を
買いに行っている間に切符を既に用意しているツアー登山者にゴボウ
抜きされた。
姿見駅に着くと、そこは既に高山帯となり、展望はすこぶる良かった。
山頂方面はガスってしまっている。 雨が上がっただけでもラッキー
と思うしかない。
”姿見の池”までは穏やかな散策道が続き、お花の撮影で足が進まない。
遥か遠くにR・W駅が見えているが時間的には15分程の距離。
団体のツアー登山者はミーティングでもしているのか、中々上がってこない。
”姿見の池”でガス切れを待つカメラマン。
地獄谷の蒸気噴煙が迫力一杯だった。
6時17分、5合目展望台より避難小屋の石室、姿見の池を見る。
沢山居た登山者はお花の撮影に忙しいのか、誰も登って来ない。
”地獄谷”の噴煙。 火山性の山は展望が良いのと
迫力ある噴煙があるので好きになってしまう。
天気予報は良い方向に大きく外れてくれた。
天気予報通り早朝は雨が降っていたが、どんどん天気が良くなり晴れてきた。
今日はカッパを着ての山歩きを覚悟していたので感激は大きい。
天気が悪ければ旭岳へのピストンだけと思っていたが、この天気なら間宮岳まで
歩いてみたい。 気温12℃、汗を掻いたTシャツでは寒い。
”旭岳”から ”間宮岳”へはキャンプ場まで滑り易いガレ場を下る。
大きな雪渓は斜度がきつく雪が硬く締まっているので滑らないように気を使いながらの下りとなる。
利恵さんはシリセードしたり、靴で滑ったりと初めての北海道の山、雪渓をエンジョイしていた。
大雪山旭岳ロープウェイ
山歩きなのだからR・Wには乗るつもりはなかったが、朝からの小雨でR・W利用に変更した。
山麓駅の標高1,100mから10分程で標高1,600mの姿見駅まで運んでくれる。
料金は片道1,500円、往復では2,800円となっている。1台で100人を運ぶ能力があるらしい。
姿見周辺には散策道が設けられており、どこを見てもお花が
咲き誇っていた。 R・Wでお花を見に来る人も多い。
6合目から見た ”地獄谷”の噴煙。
姿見駅からここまで38分程の歩き。
9合目から登って来た尾根を振り見る。
尾根道を黄色いフリースの女性がえらい勢いで登ってくる。
日曜日の混雑を予想したが、他には誰も登ってこない。
1時間20分で ”ニセ金庫石”に着く。
こちらが本物の ”金庫石”。 スフィンクスに見えなくも無い。
”金庫石”から ”姿見の池”と ”地獄谷”を見る。この展望は堪らない。
右の風景は阿蘇山に雰囲気がよく似ている。
山頂での写真は東京から来られた利恵さんにシャッターを押してもらう。利恵さんも天気が良いので間宮岳の方に周るとか。 ご両親と観光に来たついでの山歩きらしく、ご両親はR・Wの駅で待っているとか。
1時間34分にて北海道最高峰 ”旭岳”(2,290m)に着く。
百名山、日曜日、この天気なのに山頂には誰も居らず、追い上げて来る
くる黄色のフリースの女性を待つ。 後の山は左、比布岳(2,197m)、
右、鋸岳(2,142m)、間宮岳はもっと右側で写っていない。
”旭岳”山頂より ”間宮岳”を見る。 ”間宮岳”山頂ははお鉢の一番奥側のピークの無い所。
”間宮岳”へは ”旭岳”から一旦、大きく下り、登り返しとなる。
旭岳を下り切るとお花畑が広がる天場となる。
3組のテントが見えるが、お花畑でキャンプをするなんぞ、贅沢過ぎる。
”エゾノツガザクラ”。
利恵さんとはお互いお花を撮っているときに抜かれ、
その後、抜き返しの繰り返しとなる。
”御鉢平”越しに ”北鎮岳”を見る。 全縦走の途中の山だ。
”間宮岳”への縦走途中から ”旭岳”を振り返り見る。
ウソみたいに良い天気になってきた。 このまま ”黒岳”まで全縦走したいくらいだ。
2時間30分にて ”間宮岳”(2,185m)に着く。
山頂周辺はフラットで標識が無ければ山頂と判らない。
”御鉢平”を挟み ”北海岳”への縦走尾根を見る。
2年後にこの火口縁を歩くことは想像出来ていなかった。
中岳分岐からは崖が続く景観が続き、目を楽しませてくれる。
ガレ場の登山道にもお花が沢山咲いていた。
ピラミダルな山容は縦走路途中の ”中岳”(2,113m)を正面に見る。
今日は ”中岳分岐”で ”裾合平”の方に下りるので ”中岳”には登らない。
3時間10分にて ”中岳温泉”に着く。 湯温は熱く横に流れている
沢水で湯温を下げないと入れそうにない。 スコップまで置いてあるの
で、入浴する人もいるのか? 常識人として入浴は割愛しておく。
中岳温泉からは ”裾合平”の広々とした草原が続く。
木道、涸れ沢渡り、小さな雪渓と変化が多く楽しめるが、
幾分距離が長く後半は飽きてくる。
”裾合平”途中から見た ”当麻岳”から続く尾根筋。
すがたみ駅周辺の散策道
R・Wのすがたみ駅を降りると周辺一帯はお花畑となっていた。
こんなに簡便にお花畑が見られるのはR・Wのお陰であるが、反面、
俗化するのは致し方ない。 俗化が嫌な人は大雪を縦走するしかない。
4時間30分ですがたみ駅の近くの ”夫婦池”に帰ってくる。
周辺は散策道が整備されており沢山の観光者が闊歩している。
利恵さんからメルアドを貰い、駅で別れる。
R・W駅には御両親が待たれていた。
登りのR・Wは満員であったが、下りはガラ空きで天候も良くなり景色を眺めながら下ることが出来た。 R・Wから登山道方面を見ると樹林帯が続いており、これならR・Wの方が良いわいと思ってしまった。
花名と花姿が合わない ”イワヒゲ”。
パトロールと話ししていると、この先に ”エゾノツガザクラ”の変種がある。と教えてくれた。
2人で探しながら歩き、三色の ”ツガザクラ”を見付けたが、俺はこれじゃないと思い写真を
撮らなかった。 今思えばあれが ”エゾノツガザクラ”の変種だったと思う。
”ミヤマキンバイ”。
'06年度の北海道遠征
『日本百名山』 黒岳までの全縦走が出来たがタクシーで旭岳側駐車場へ戻る予算がなかった。
だいせつざん
”キバナシャクナゲ”
2023年9月15日改定
”地獄谷”の噴煙を取り囲む ”火口壁?”は雄大であった。